資産形成の方法の一つとして挙げられるFX。
ですが、FXには初心者が注意しなければならない落とし穴が複数あり、それらを理解した上で利用していくことが重要です。
今回の記事では初心者の方に知っておいて欲しいFXの危険性と回避方法について、実体験を交えながら簡単に解説していきます。
初心者が知るべきFXの危険性とその理由
元本を割ることも当然あります
FXは少ない金額で大きなリターンを得られる可能性のあることが魅力的ですが、その分リスクも大きく、元本を割る可能性がある点は初心者にとって大きな危険です。
特に、為替の相場が予想に反して大きく動いた場合、自身が運用している金額以上の損失が発生することもあります。
FXを始める際には、自分が損失を許容できる範囲をよく理解し、無理のない取引を心がけることが求められます。
相場が思わぬ動きがすることも
FXの相場は、経済指標の発表や地政学リスク、要人発言など、さまざまな要因で一瞬にして変動することがあります。
「この方向に動くだろう!」と思っても、その予測が大きく外れてしまうこともあるのです。
初心者は、 これは上がるはず ここで下がるだろう といった思い込みにとらわれがちですが、こうした一方的な考え方がリスクを高めます。
システムのトラブルが起こる可能性
FX取引はインターネットを通じて行われるため、システムトラブルが発生するリスクも考慮しておかなければなりません。
突然のサーバーエラーや通信障害で、思うように注文が通らなかったり、取引のタイミングを逃してしまったりすることがあります。
これにより、利益を取り損ねるだけでなく、逆に損失が拡大する可能性も否めません。
心理的ストレスが多い
結局のところまとめると、FXの危険性というのは心理的リスクが大きいところかもしれません。
私自身も何度かFXを経験したことがありますが、ずっと値動きが気になってしまい、何か物事に集中できなくなってしまいます。
プラスに動いているときはまだ良いかもしれませんが、マイナスで推移しているときの心理的ストレスは想像以上です。
取り上げた危険性を全てまとめると、心理的ストレスが大きいことが一番伝えたい危険性ではないでしょうか。
相手に不快感を与えてしまう場合も
デイトレード(一日単位で取引を行い収支を得ることを目指すトレード)をやる場合には、人間関係において悪影響を与えてしまう可能性があります。
実際に経験したことですが、デイトレードをしているという友人と食事に行った時のことです。
せっかく楽しく食事をしようとしているのにもかかわらず、友人は携帯をチラチラ見ており、食事が楽しくなくなってしまいました。
デイトレードは一日の一分一秒を争う取引のため理解はできますが、結果として交友関係に悪影響を与えかねないということを知っておいてください。
FX初心者が注意すべきレバレッジのリスク
レバレッジとは?初心者向けの解説
レバレッジとは、少ない資金で大きな金額の取引ができる仕組みで、FXの大きな魅力のひとつです。
レバレッジ10倍であれば、10万円の資金で100万円分の取引が可能になります。これにより、小さな資金でも大きな利益を狙えるため、多くの人がFXに魅力を感じます。
高いレバレッジの危険性と安全に活用する方法
高いレバレッジは大きなリターンを期待できますが、同時に損失も拡大する大きなリスクが伴います。
特に初心者が高いレバレッジを使って取引を行うと、少しの相場変動でも大きな損失が発生し、資金が一気に減ってしまうことがあります。
安全にレバレッジを活用するためには、最初は活用しないか低めのレバレッジからスタートし、リスクを抑えることが重要です。
初心者の方は、まずはレバレッジの仕組みをしっかり理解してから取引に挑みましょう!
FXにおける危険性の回避方法
しっかりと正しい知識を身につける
FX取引において、知識不足は大きなリスクとなります。
基本的な仕組みや専門用語、レバレッジの仕組みなど、事前に学んでおくことが重要です。
また、経済ニュースや為替の動きに影響を与える要因についても理解しておくことで、より冷静な判断が可能になります。
初心者の方には、最初から大きな利益を狙うよりも、リスクを減らし、安定した取引ができるようになるまでしっかりと知識を積み重ねましょう!
無理のない資金で行う
FX取引では、自分の許容範囲を超えた資金を使うことは避けるべきです!
無理な資金での取引は、心に余裕が持てず、冷静さを欠いた判断を招きやすくなります。
また、万が一損失が出ても生活に支障が出ない範囲での資金を使うことで、リスクを最小限に抑えることができます。
最初は小さな資金で経験を積み、利益を出す感覚を掴んでから徐々に資金を増やしていくのが理想的です。FXは長期的な視点で成長を意識して取り組みましょう。
感情的な取引は避けましょう
FXでの取引中に、相場が予想に反して動くことがあると、焦りや恐れが出てきてしまうことがあります。
しかし、感情に左右されて行った取引は、冷静さを欠き、リスクが増大する原因になります。
例えば、損失を取り戻そうとする「損失回避取引」や、逆に利益に乗じようとする「過剰なエントリー」などは、かえって危険です。
取引中は、あくまで冷静に、計画的に判断することが大切です。
自分自身でルールを決めておく
FX取引を行う際、自分なりのルールを決めておくことが重要です!
予め自分自身でルールを決めておき、その決めたルールに従って取引を行うことで、感情に流されることを防ぐことができます。
また、日々のトレード記録をつけることで、自分の取引の癖や改善点も見つけやすくなります。
ルールを守ることで、自分にとっての最適な取引スタイルが見つかり、リスクを軽減しながら効率的に取引を進めることができるようになります。
私が使っていたルール
私が設けていたルールは「2%ルール」です。
これは、FXで運用する金額の2%の金額を予め損切として注文予約をするというルールです。
これにより自身の考えに左右されず一定の決まりで決済がされるので、余計な損失を拡大せずに済みます。
実際に私も余計な損失を防ぐことが出来た経験が、何度かあります。
真似をするでもいいですし、自分で変えていくでもいいですし、自分なりのルールを決めることが重要になります。
レバレッジを利用する場合は低く
FX取引の魅力の一つである「レバレッジ」は、少ない資金で大きな取引が可能になる反面、リスクも比例して高まります。
特に初心者の場合、高いレバレッジをかけると一瞬で大きな損失を招くことも少なくありません。
最初は低めのレバレッジを設定し、リスクを抑えた取引を心がけるのが安全です。
レバレッジを低く設定することで、相場の変動に対して余裕を持ち、冷静な判断がしやすくなります。
FXでの成功には、少しずつ利益を積み重ねる意識が重要です!
デモ取引で経験を積む
初心者の方には、まず「デモ取引」で経験を積むことを強くおすすめします。
デモ取引は、実際の相場に近い環境で仮想の資金を使って取引ができるため、リスクを負わずにFXの流れや仕組みを理解するのにおすすめです。
トレードの練習や自分の取引ルールの確立、リスク管理のテストもできるため、いきなり実際の資金で取引を始めるよりも安全です。
ある程度の経験をデモ取引で積んでから本番に挑むことで、リスクを抑えながらも自信を持って取引ができるようになります。
おわりに
今回は、初心者の人に知っておいて欲しい、FXの危険性とその回避方法について解説してきました。
FXは少ない額で大きな利益が期待できる手法ではありますが、そこには大きな落とし穴がいくつか存在します。
しっかりと正しい知識を身につけた上で、積極的に活用していきましょう。